肥料・農薬

防弾素材と遺伝子組み換えトウモロコシとの戦い

Market Placeから、遺伝子組み換えトウモロコシを栽培している農家にとって、トラクターのタイヤを護るために、防弾素材が必需品になりつつあるというニュースです。 Kevlar finds a new use: Protecting tractors from cornstalks ・遺伝子を組…

肥料原料が大幅高、硫黄最大2倍、硫酸は14%

商品価格が下落している中で、肥料価格は高騰を続けているというニュースです。 風の囁き日記 ・出光をはじめJXホールディングスなど石油各社が今夏から要請していた硫黄の値上げを肥料メーカーなどが受け入れ、最大で従来比2倍の1トン1万2000円程…

肥料の埋蔵国別の資源量調査

みずほ情報総研が、肥料の埋蔵国別の資源量および資源開発の可能性について調査を行い、レポートを公表しています。(農林水産省からの補助事業の一環) 輸入原料安定確保調査等事業調査報告 埋蔵国別の詳細なレポートで分量も大きいのですが、将来的な肥料…

米国におけるリン回収の取り組み

Market Placeから、米国でも、肥料の一種であるリンの枯渇への対策が、真剣に取り組まれるようになってきたというニュースです。 The end of phosphorus ・リンは、農作物を育てる上で必須な肥料ですが、農業や生物学において、リンの代替物質と…

米国で遺伝子組み換えトウモロコシを食べる害虫が増殖中

AFPbbから、米国で、遺伝子組み換え技術で対応できないトウモロコシの害虫が増えているというニュースです。 これと同じような事例が、ラウンドアップという除草剤の機能を組み込んだ、トウモロコシで発生しています。 農家が、遺伝子組み換えの種子を…

農薬の過剰使用に脅かされるアジアの稲作 (AFPbb)

農薬だけではなく、無秩序な除草剤の使用によって、全ての除草剤が効かないスーパー雑草が蔓延して、問題になっています。 穀物価格が上昇しているので、収入増を狙って増産しようと思って、農薬や除草剤を大量に使った結果、逆に、農家が減産に追い込まれる…

2011年の肥料の需給見通し

2011年の肥料の需給見通しが報告され、需要の増加と在庫の低下が確実な情勢です。 Fertilizer Outlook: Return to Normal Demand ・Blue, Johnson and Associates社のTom Blue氏は、米国の2011年の肥料の需要は、数年の低迷から平年並みに戻ると見て…

米最高裁、GM種子の使用禁止求めた裁判を差し戻す

ここで問題となっている「ラウンドアップ・レディー・アルファルファ」とは、遺伝子組み替えの技術で、モンサント社の除草剤であるラウンドアップを組み込んだ飼料用作物の種子です。 現在、ラウンドアップに耐性を持ち、除草剤が効かないスーパー雑草が、米…

除草剤「アトラジン」が魚の繁殖に悪影響、米研究

アトラジンは、日本でも使用されている農薬で、以前から環境ホルモンとしての作用により、胎児や両生類への悪影響を懸念する声が上がっていました。 今後、規制が強化されると、トウモロコシやサトウキビなどの収量の減少や、農薬のコスト上昇の可能性があり…

国土交通省 下水道におけるリン資源化の手引き

国土交通省が、下水道の汚泥からリンを回収して、再資源化するための手引きを作成して、公開しています。 下水道におけるリン資源化の手引き(PDF) 全部で112ページのボリュームですが、リンに関する技術的情報や国内のプロジェクトの動向などが網羅的に記…

世界的なハチの大量死、原因は複合的 国際獣疫事務局

「蜜蜂の大量死の原因は、まだ、よく分からない。」というのが、上の記事の結論のようです。 USDAによれば、米国の蜜蜂の減少率は、2007年が32%、2008年が36%、2009年が29%と、ピークアウトの傾向も見えますが、依然、大量死が続いて…

日本企業 オーストリアでリン回収プラントを立ち上げか

日本企業がオーストリアで汚泥からリンを回収するプラントを立ち上げているというニュースです。 Experts Warn of Impending Phosphorus Crisis 企業名は不明ですが、この記事を読むと、既に汚泥からリンを回収するところまで成功しているようです。 この場…

三井物産 ペルーのリン鉱床の権益を258億円で獲得

三井物産がペルーのリン鉱床の権益を獲得し、開発事業に参画します。 日経 ●上記記事からの引用 ・三井物産は、ブラジル資源大手のヴァーレが持つ権益のうち25%分を2億7500万ドル(約258億円)で取得する。 ・米肥料最大手のモザイクも株式24%…

2009年 世界のリン鉱石生産量 1億5800万トン

アメリカ政府地質調査所(USGS)が、2009年の世界のリン鉱石生産量を発表しました。 PHOSPHATE ROCK 【2009年国別リン鉱石生産量】 中国 55.0 米国 27.2 モロッコ・西サハラ 24.0 ロシア 9.0 チュニジア 7.0 --------…

ピーク・フォスフォラス(リンのピーク) (3)

Peak Phosphorus リンという貴重な資源を効率的に抽出する先進的な手法が必要です。 肥料価格が高くなることは、非効率な使用方法を不可能とする点で重要です。 その一方で、食糧価格の高騰は避けなければなりません。 化学肥料から、有機肥料や堆肥に転換す…

ピーク・フォスフォラス(リンのピーク) (2)

上の地図の赤く塗られた五ヶ国(中国、米国、モロッコ、ヨルダン、南アフリカ)が世界のリン鉱石生産量の9割をコントロールしています。 また、点を打ってある国は、世界の65%の硫酸を生産しています。 Peak Phosphorus 以下の文章は、前回からの続きで…

ピーク・フォスフォラス(リンのピーク) (1)

Farmland Forest から、石油と同様に、リンのピークが迫っているという話題です。 非常に重要な話なので、複数回に分けて、紹介します。 Peak Phosphorus リンは、肥料として世界の食糧供給に欠かせないものですが、その埋蔵量は減少し始めています。 リン不…

世界中で激減するカエル、原因は除草剤「アトラジン」か 米研究

アトラジンは、チバガイギー社(現ノバルティス社)が開発した農薬で、日本でも使用されています。 以前から環境ホルモンとして知られていて、米国の環境保護局(EPA)も、胎児への悪影響などから、昨年、アトラジンの安全性の再評価をすることを決めまし…

遺伝子組み替え作物の普及が、農薬使用量の増加をもたらしている

米国で遺伝子組み替え作物の普及と、農薬の使用量の増加を関連付ける研究報告が公表され、話題となっています。 グリーンカービュー Pesticide Use on GM Crops Rising Due to Spread of Resistant Weeds, Says Report From The Organic Center 遺伝子組み換…

ブラジル 炭酸カリウムの鉱山を発見 世界第三位の埋蔵量へ

ブラジルの農業大臣である Reinhold Stephanes 氏が、同国内で世界第三位の埋蔵量の炭酸カリウムの鉱山を発見したと発表しました。 Brazil Claims World’s Third-Biggest Potash Deposits この炭酸カリウム鉱山は、ブラジルの北東部アマゾン地域と、東部のBa…