国土交通省 下水道におけるリン資源化の手引き

国土交通省が、下水道の汚泥からリンを回収して、再資源化するための手引きを作成して、公開しています。


全部で112ページのボリュームですが、リンに関する技術的情報や国内のプロジェクトの動向などが網羅的に記述されており、一読の価値はあると思います。

リンは、肥料として代替可能な物質が無く、また、産出国が少ない上に、枯渇が懸念される資源のため、消費国におけるリサイクルによる資源確保が急がれています。

日本政府も、リンのリサイクルを政策的に推進する必要性を、遅まきながら認識し始めたようです。

この動きが、肥料を管理している農水省ではなく、下水道を管理している国土交通省から出てきた点が面白いと思いました。

同省が、リンのリサイクルを輸出可能なビジネスとして、考えているのかもしれません。