肥料原料が大幅高、硫黄最大2倍、硫酸は14%

商品価格が下落している中で、肥料価格は高騰を続けているというニュースです。


・出光をはじめJXホールディングスなど石油各社が今夏から要請していた硫黄の値上げを肥料メーカーなどが受け入れ、最大で従来比2倍の1トン1万2000円程度に上昇した。

・硫酸は業界最大手でJX系のパンパシフィック・カッパー住友金属鉱山とDOWAホールディングス系のアシッズなどが1トン3000円(近距離輸送の契約で14%相当)の値上げを要請し、今冬までに肥料や製紙など各需要家がほぼ全額を受け入れ、同2万3100円となった。

・硫酸は非鉄製錬の副産物として生産する場合と硫黄から生産するケースがあるため、硫黄の価格上昇が硫酸に影響した面もある。

・空気中のチッ素と石油などから取り出した水素を結合したのがアンモニア系肥料で硫酸を加えて各種肥料を製造する。

新興国の人口増を背景に、国際的な肥料需要は増加傾向が続いている。