この調査に参加したアライン・ビダル氏は、「一部地域では確かに水が不足しているが、調査で分かった全体的な問題は、これらの流域の水が、効率的かつ公正に使用されていないということ。これは資源不足の問題ではなく、最終的には政治が取り組むべき課題だ」と述べています。
確かに、インドや中国などの新興国では、急速な都市化や工業化の進展で、農業用水が飲料水や工業用水に転用され、農業生産に利用できる水が不足しています。
このような問題の解決には政治的な取り組みが必要ですが、現時点では、これらの国が工業化にブレーキをかけることは、考えられ無い為、短期的な解決は、不可能に近いと思います。
今後、穀物価格が高騰して、危機的な状況に陥った時に、初めて政治的な取り組みが行われると予想しています。
