S&P社が発表した米国の2011年7月の住宅価格指数(ケースシラー指数、20都市圏)は、季節調整後で前月と変りませんでした。一方で、季節調整前では、前月比0.9%増となりました。
季節調整済みの対前年比では、4.1%減となっています。
上の最初のグラフは、1987年からのケースシラー指数(季節調整後)の推移です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。
グラフを見ると、米国の住宅価格が2003年から2004年の水準まで落ちてきたことが分かります。
さらに、物価上昇分を調整した住宅価格を調べると、住宅バブルの始まる前の1999年から2000年の水準まで住宅価格が落ちてきており、さらに、大きく価格が下落する可能性は低いように思えます。
上の二番目のグラフは、ケースシラー指数(季節調整後)の対前年比の推移です。
10都市、20都市のいずれでも、依然として、前年比でマイナスとなっています。
マイナス幅が、前月より縮小しており、現時点で、住宅価格が底を打ちつつあるようです。
これは、中古住宅の販売在庫が縮小傾向にあり、住宅価格への低下圧力が小さくなっていることが原因と考えられます。
これは、中古住宅の販売在庫が縮小傾向にあり、住宅価格への低下圧力が小さくなっていることが原因と考えられます。