S&P社が発表した米国の2011年6月の住宅価格指数(ケースシラー指数、20都市圏)は、季節調整後で前月比、0.1%減となりました。一方で、季節調整前では、前月比1.1%増となりました。
季節調整済みの対前年比では、4.5%減となっています。
上の最初のグラフは、1987年からのケースシラー指数(季節調整後)の推移です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。
グラフを見ると、米国の住宅価格が2003年から2004年の水準まで落ちてきたことが分かります。
さらに、物価上昇分を調整した住宅価格を調べると、住宅バブルの始まる前の1999年から2000年の水準まで住宅価格が落ちてきており、さらに、大きく価格が下落する可能性は低いように思えます。
上の二番目のグラフは、ケースシラー指数(季節調整後)の対前年比の推移です。
10都市、20都市のいずれでも、依然として、前年比でマイナスとなっています。
マイナス幅が、前月と変らないことから、現時点で、住宅価格が底を打ちつつあるようです。