アンゴラの深海油田開発ラッシュ

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上の図は、アンゴラとナイジェリアにおける深海油田の開発工程表です。

JOGMECが、西アフリカのナイジェリアとアンゴラにおける深海油田の開発状況について、リポートしています。


アンゴラで深海油田の開発ラッシュが続く。今後5年間の増産規模は少なくとも70万b/d、OPECの中でイラクにつぐ規模。この他投資決定を控える深海プロジェクトが100万b/d以上ある。

アンゴラOPEC生産枠などの問題を抱えてはいるが、経済復興のため堅調な原油生産を維持することが必要であり、当面深海を軸とした増産基調が続く見通しである。

・Totalは大水深油田の開発が進み、Chevronを超えアンゴラ最大のプレイヤーとなる。BPは2012年にアンゴラ初の超大水深PSVM油田(水深2,500m超)の生産開始予定である。

アンゴラでは深海プレソルトにおける発見も期待されている。2010年に南部Kwanza盆地プレソルト11鉱区の入札が行われた。深海開発に定評のあるIOC13社(米Cobaltを除き大手)が入札に参加した。アンゴラ深海でオペレーターを務めるBP、Totalの他、Statoilが初めてオペレーターをとり、RepsolとConocoPhillipsが初参入。ExxonMobilはノンオペだが超大水深3鉱区に参加した。Sonangolはノンオペだがいずれの鉱区においても30%以上の権益を取得した。

・プレソルトの探鉱は緒に就いたばかりである。今夏米CobaltがBlock21で掘削キャンペーンを展開している。

・日本企業がアンゴラの大水深油田(プレソルトを含む)開発に直接参加する可能性は高くないが、FPSOなどの生産設備、深海油田開発へのファイナンスなどにおいて日本企業のビジネスチャンスが考えられる。