検証システム 第21回 セントルイス連銀 既発債データのダウンロード

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前回までに行った逆イールドの検証では、1990年7月からの3回の景気後退のみを対象としていました。
これは、FRBの3ヶ月債の最も古いデータが、1982年だったことによります。

セントルイス連銀の情報サイトには、1954年以降のSecondary Market(既発債市場)の3ヶ月債の金利データが公開されています。

このデータソースを利用すれば、1960年代以降の6回の景気後退と逆イールドの関係を検証することが可能となります。

今回と次回の二回に分けて、このセントルイス連銀のデータのダウンロード方法と、テーブルの更新方法を説明します。


●図1 セントルイス連銀の情報サイト

セントルイス連銀の情報サイトでは、米国債金利の推移を照会することが出来ます。
DTB3というコードで検索すると、図1のように、Secondary Market(既発債市場)の3ヶ月債の金利データを1954年まで遡って表示できます。
上の画面で、Download Data をクリックすると、金利データのダウンロード画面が表示されます。

●図2 金利データのダウンロード画面

金利データのダウンロード画面では、Text,Comma Seperatedを選択します。
これによって、CSV形式でダウンロードされます。

●図3 ダウンロードした金利データ

ダウンロードした金利データをExcelで開くと図3のようになります。
最も古いデータが、1954年1月4日ということになります。

このデータの1行目はコメントなので、ここで、削除しておきます。

これ以降は、検証システム 第17回 移動平均計算用サーバーシステム(1)の手順で、CSVデータをサーバーのイールドテーブルへアップロードしてから、検証システム 第18回 移動平均計算用サーバーシステム(2)の手順で、移動平均金利を計算しますが、その前に、システムの修正が必要になります。

次回は、1970年以前のデータを取り扱うために必要なサーバーシステムの修正内容と、実際のテーブル更新方法について説明します。