検証システム 第22回 古い日付を取り扱うためのシステム修正内容

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前回までに、セントルイス連銀の情報サイトから、1954年以降の3ヶ月債の金利データをダウンロードしてきました。
このデータをサーバーのデータベースにアップロードして、移動平均金利を計算するのですが、その前に、システムの修正が必要となります。

現在、サーバー側で使用しているOS(Linux)、言語(java)、データベース(PostgreSQL)は、いずれも、1970年以前の日付を、暦上の日付として認識出来ません。

従って、1950年代、1960年代の古いデータを取り扱うために、以下の修正を行います。

1.データベースの取引日の属性を、TimeStamp型から、8桁の整数型に変更する。
2.プログラムを修正して、8桁の整数型の取引日に、YYYYMMDDという形式で、取引日のデータを設定する。
3.データベースに、取引日の表示用に、文字列の項目を追加する。
4.プログラムを修正して、文字列の取引日に、YYYY/MM/DDという形式で、取引日のデータを設定する。

●図1 変更後のイールドテーブル

イールドテーブルに対して、上記のシステム修正を行った後に、セントルイス連銀の1954年以降の3ヶ月債の金利データをアップロードした結果です。

左から二番目の項目が、整数の取引日で、一番、右側の項目が文字列の取引日です。
最も古い日付が、1954年1月4日です。

●図2 変更後の移動平均金利テーブル

移動平均金利を計算して、システム修正後の移動平均金利テーブルに、格納した結果です。

左から三番目の項目が、整数の取引日で、一番、右側の項目が文字列の取引日です。
最も古い日付が、1954年5月12日です。

次回は、上記のようにアップロードした1954年以降の移動平均データを使って、逆イールドの発生状況を検証する予定です。