2009/7/16のイールドカーブ

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2009/7/16のイールドカーブ

【グラフ】
上のグラフは、イールドカーブの一ヶ月間の変化を表したもので、赤い線が、最新(2009/7/16)のイールドカーブで、黒い線が一ヶ月前(2009/6/15)のイールドカーブです。

イールドカーブの形状】
この一ヶ月間で、短期の金利は変わらないものの、中長期の金利が下がった結果、直線化しており、イールドカーブの形状は、前月よりも良くなっています。
特に、中期ゾーンの金利が大きく下がっているのは、景気回復期待がやや後退したことが原因です。
しかし、現在のイールドカーブの形状(順イールドで直線化)は、金融市場の安定化を示しており、株価が大きく崩れる心配は無いと思います。
また、イールドスプレッドも、3.38(=3.55-0.17)と、比較的に大きな幅があるために、現時点で景気が二番底に向かう心配は無いと考えられます。
金融機関の決算に関しては、6月以降、長短金利差がやや縮小しているので、この傾向が続くと、3Qは、2Qほど利益が上げられない可能性があります。

金利の水準】
10年債の金利は、先月よりもさらに下落して、現在は、3.55%になっています。
インフレの兆候は、今のところ、まったく、見られません。
今後、4%を大きく超えて行かない限りインフレの心配をする必要は無いと思います。
反対に、3%を大きく下回った場合は、デフレの進行から景気の二番底を警戒する必要があると思います。

直近の景気状況を表す短期債の金利は、前月とほぼ同水準です。
3ヶ月債の金利は、0.01%上昇して、0.17%になっています。
景気回復の進行が遅いことが分かります。

【景気の底と株価反騰時期の予測】
前回と変わらず以下のとおりです。
・2008/3/18にイールドカーブのスティープ化(ノーズダイブ)を観測
・2009年1Q-2Q(3月から5月)が景気の底(5四半期後)
・2009年2Q-3Q(6月から8月)に株価反騰(6四半期後)

【投資の履歴】
・2009/3/18に株式購入