木質バイオオイルの改質技術の研究

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環境装置メーカーの明和工業金沢市)が、東京大と共同で、木を原料としたバイオオイルをガソリンやジェット燃料に代替できるようにする改質技術の研究に乗り出したというニュースです。


・バイオオイルは、木チップを500℃超に2秒ほどで急加熱し、発生したガスを一気に冷却することで抽出できる。

・しかし、バイオオイルには、余分な水分や酸素が含まれ、また、強い酸性を持つため、工場などのボイラー向けに用途が限られている。

・今回の改質研究では、高温の硅砂と一緒に循環させることで効率的に対象物を熱分解する「循環型流動床方式」を応用し、バイオオイルをガソリンなどに代替できるよう改質する。

・木チップの熱分解で生じる炭やガスも装置の加熱用燃料に利用できるため、外部の燃料がほとんど必要ないのもメリットである。

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木材や竹は、日本でも資源量が大きい点で有望です。
外部の燃料が不要であることも、大きなメリットだと思います。
ただし、木材チップの場合、山林からの搬出コストが大きくなる欠点がある為、そこをどうクリアするかが、実用化に向けての鍵になりそうです。