出光興産とRITE バイオブタノールの量産技術を共同で開発

出光興産とRITEが、バイオブタノールの量産技術を共同で開発するというニュースです。

●引用開始

出光興産と官民共同出資の財団法人・地球環境産業技術研究機構(RITE、京都府木津川市)は次世代バイオ燃料「ブタノール」の量産技術を共同開発する。稲わらなどを原料に、独自の遺伝子組み換え菌を使って生産する。ブタノールはガソリン代替燃料のバイオエタノールに比べ高効率で燃やせ、化学品原料としての利用価値も高い。2013年をめどに実験プラントを造り、20年ごろの量産開始を目指す。

(途中略)

 植物1トンから300リットルのブタノールの生産を目指す。

 量産体制が整えば1リットル30~40円程度と、バイオエタノール並みのコストに下がり、ガソリンやディーゼル燃料、石油由来の化学品原料の代替品として普及が進むとみている。
日経新聞WEB版 10年8月14日)

●引用終了

ブタノールの最大のメリットは、エタノールのような含有水分による腐食の問題が少ないので、タンカーやパイプライン、トラック、貯蔵タンクなどの石油製品の既存インフラをそのまま使えることです。

現在、BPやデュポンなどの欧米の石油メジャーや化学品会社が、サトウキビなどからバイオエタノールを効率的に合成する技術の開発に取り組んでいます。