2011/9 世界のトウモロコシ需給 在庫率 13.6% ↑

米農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2011年9月)によると、期末在庫率は、前月から0.4%増の13.6%となりました。


生産量:854.67(+3.7%)
消費量:861.58(+2.1%)
期末在庫量:117.39(-5.6%)
期末在庫率:13.6%(-1.1ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
米国で夏期の高温・乾燥による単収の下方修正等により生産量を下方修正し、消費量を下方修正。エジプトで米への作付けの切り替えにより生産量を下方修正。ブラジルで生産量を上方修正。

【需給】
生産量は、米国では夏期の高温・乾燥等で単収が減少するものの、収穫面積の増加により前年度並みであるが、中国は史上最高となり世界全体で史上最高の見込み。一方、中国の堅調な飼料用需要等から、世界の消費量も増加して生産量を上回り、期末在庫率は低水準。米国においても期末在庫率は5.3%と前年度(6.9%)より低下。

【価格】
4月中旬以降、価格高騰による需要の減退等から値を下げたものの、5月以降、米国の作付遅れ等から値を上げ、6月10日に史上最高値を再度更新した(7.87ドル/bu)。6月半ば以降、天候が回復し作付けが進捗したことや、米国作付面積報告での面積や米国四半期在庫報告での在庫量が市場予想を大幅に上回ったこと等から値を下げたものの、7月以降、米国で7月から8月の高温乾燥が、受粉や穀粒形成に影響を与えたとみられることから値を上げ、現在7ドル/bu半ばで推移。