2012/8 世界のコーン需給 14.3% 在庫率 ↓

米・農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2012年8月)によると、期末在庫率は、前月から0.6%減の14.3%となりました。


生産量:849.01(-3.2%)
消費量:861.64(-0.8%)
需給バランス:▲12.63
期末在庫量:123.33(-9.3%)
期末在庫率:14.3%(-1.4ポイント)

単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
生産量は、高温乾燥の影響から米国や、EU、ウクライナで下方修正、中国、ブラジル、アルゼンチンで上方修正。消費量は、米国、EU等で下方修正。

【需給】
生産量は、世界全体で減少し、主産国の米国では7月もコーンベルトの高温乾燥が継続し、前月予測から更に下方修正(329.5百万トン→273.8百万トン)され6年ぶりの低水準。また、消費量も、米国での下方修正から減少する見込み。米国では、生産量の下方修正により、期末在庫量は17年ぶりの低水準で、期末在庫率は5.8%と前月予測(9.3%)に比べ3.5ポイント下方修正。

【価格】
2012年1月以降、6ドル半ばで推移したものの、3月半ば以降、米国の作付面積が1937年以降最大と見込まれたことや、例年以上の作付けの進捗から値を下げた。4月半ば以降、中国等の堅調な輸入需要から値を戻したものの、米国産の順調な生育やブラジルの冬とうもろこしの増産等から値を下げた。6月以降、米国コーンベルトでの受粉期を通じた高温乾燥による作柄への影響から値を上げ、7月20日に史上最高値を更新(8.25ドル/bu)し、現在8ドル/bu前半で推移。