2012/9 世界のコーン需給 14.5% 在庫率 △

米・農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2012年9月)によると、期末在庫率は、前月から0.2%増の14.5%となりました。


生産量:841.06(-4.1%)
消費量:856.70(-0.9%)
需給バランス:▲15.64
期末在庫量:123.95(-11.2%)
期末在庫率:14.3%(-1.6ポイント)

単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
生産量は、南欧の高温乾燥の影響からEU等で下方修正、消費量は、EU等で下方修正。

【需給】
生産量は、主産国の米国ではコーンベルトの高温乾燥により減産となり、前月予測からもわずかに下方修正(273.8→272.5百万トン)され低水準、EUも高温乾燥により減産となり、世界全体では前年度を下回る見込み。また、消費量も、米国での飼料用需要の上方修正はあるものの、前年度より減少し、世界全体でも減少する見込み。米国では、輸出量の下方修正等から、期末在庫率は6.5%と、前月予測(5.8%)に比べ0.7ポイント上方修正。

【価格】
2012年1月以降、6ドル/bu台半ばで推移したものの、3月半ば以降、米国の作付面積が1937年以降最大と見込まれたことや、例年以上の作付進捗から値を下げた。4月半ば以降、中国等の堅調な輸入需要から値を戻したものの、米国産の順調な生育やブラジルの冬とうもろこしの増産等から値を下げた。6月以降、米国コーンベルトでの受粉期を通じた高温乾燥による作柄への影響から値を上げ、7月に最高値8.25ドル/bu、8月21日には8.31ドル/buと最高値を更新したものの、南部産地での収穫の進展等から、現在7ドル/bu台後半で推移。