2012/8 世界の大豆需給 在庫率 20.8% ↓

米農務省が発表した世界の大豆需給報告(2012年8月報告)によると、期末在庫率が、前月より0.4%減の20.8%となりました。


供給量:260.46(+10.4%)
消費量:256.92(+1.2%)
需給バランス:△3.54
在庫量:53.38(+2.8%)
在庫率:20.8%(+0.3ポイント)

単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
生産量は、米国で高温乾燥の影響から下方修正、ブラジルで作付面積増により上方修正。消費量は米国で下方修正。

【需給】
生産量は、世界全体では増加するものの、主産国の米国でコーンベルトの高温乾燥により前月予測から更に下方修正(83.0百万トン→73.3百万トン)。米国の減産に加え、中国の輸入需要の増加等により、米国の期末在庫率は4.2%と、前年度(4.6%)を下回り歴史的低水準。

【価格】
2012年1月以降も引き続き、南米産の減産見通しや米国作付意向面積の伸び悩み、中国等の輸入需要から値を上げ一時15ドル/buまで達したが、5月中旬以降、米国で平年を上回ペースでの作付けの進展や、その後の初期生育期の良好な天候から値を下げた。6月以降、米国では例年より早い生育進捗となったがコーンベルトの開花期の高温乾燥から値を上げ、7月20日に史上最高値を更新(17.58ドル/bu)し、現在は16ドル/bu半ばで推移。