2012/7 世界のコーン需給 14.9% 在庫率 ↓

米・農務省が発表した世界のトウモロコシ需給報告(2012年7月)によると、期末在庫率は、前月から2.0%減の14.9%となりました。


生産量:905.23(+3.6%)
消費量:900.51(+3.7%)
需給バランス:△4.72
期末在庫量:134.09(+3.6%)
期末在庫率:14.9%(+0.0ポイント)

単位:百万トン
需給バランス:△供給超過、▲供給不足
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの変更点】
生産量は、米国で高温乾燥の影響から下方修正、消費量は、米国で飼料用需要等で下方修正。

【需給】
生産量は、世界全体では史上最高の見込みであるが、主産国の米国では6月以降のコーンベルトの高温乾燥の影響で前月予測から大幅に(375.7百万トン→329.5百万トン:▲12.3%)下方修正。また、世界の消費量は、米国や中国の飼料用需要の増加等から、増加する見込み。米国の生産量の下方修正により、米国の期末在庫率は9.3%と前月予測(13.7%)に比べ4.4ポイント下方修正され、低水準で推移。

【価格】
2012年1月以降、6ドル半ばで推移したものの、3月半ば以降、米国の作付面積が1937年以降最大と見込まれたことや、例年以上の作付けの進捗から値を下げた。4月半ば以降、中国等の堅調な輸入需要から値を戻したものの、米国産の順調な生育やブラジルの冬とうもろこしの増産等から値を下げた。6月以降、米国コーンベルトでの受粉期を通じた高温乾燥による作況評価の悪化から、現在7ドル/bu半ばで推移。