台風の勢力を人工的に弱める技術

米国の Intellectual Ventures というベンチャー企業が、台風やハリケーンの勢力を、機械を使って人工的に弱める技術を提案しているというニュースです。

下は、ABCのインタビューで、後半部分でその技術について、解説しています。
A Simple Solution to Control Hurricane

概念的には次のとおりです。

・台風の直下の海中に、多数の大規模な機械を投下する。
・このクラゲのような機械で、海底の冷たい水を、海水面近くまで、持ち上げて攪拌する。
・表面の海水温を下げることによって、台風やハリケーンの上昇気流を弱くして、勢力を弱める。

この技術の開発には、1個数千ドルの装置が、1万個のオーダーで必要であると、この会社のCEOが言っています。
「たとえ、数千万ドルの費用がかかっても、ハリケーンの被害に比べたら安いものだ。」とも言っています。

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ちなみに、この会社は、マイクロソフトビル・ゲイツが出資している会社で、以前に紹介した進行波炉という小型の原子炉の開発も行っています。
TWR:Traveling Wave Reactor 進行波炉の解説