東芝 次世代小型原子炉の実用化にメド

東芝が次世代小型原子炉の実用化にメドをつけたという日経新聞のニュースです。

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 東芝は長期の連続運転が可能な次世代原子炉の実用化にメドをつけた。原子炉で発生した熱を伝えるための配管や専用ポンプの安全技術を確立したもので、いずれも「4S」と呼ぶ新型原子炉に不可欠な設備。東芝が米マイクロソフト会長のビル・ゲイツ氏と共同開発する別の新型原子炉「TWR」にも活用できる。実証試験を実施し4Sを2010年代後半に実用化する。

 4Sは東芝独自の小型炉で、出力は1万~5万キロワット。熱を伝える冷却材に液体ナトリウムを使うことで原子炉が小さくなるほか、保守管理の負担を大幅に減らせ約30年の長期連続運転が可能になる。ただナトリウムは扱いが難しく、東芝は安全な電磁ポンプと伝熱管を開発した。(日経)
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この小型原子炉は、取り扱いが容易にも関わらず、核拡散の危険性が少ないので、今後、エネルギー需要が急増する新興国向けに有望な製品と言われています。

また、液体ナトリウムは、高速増殖炉でも大きな障害となっており、今回、東芝が開発した電磁ポンプと伝熱管の技術は、「もんじゅ」など日本の高速増殖炉の開発にも応用できる可能性がありそうです。