JOGMEC 急速に変化する欧米のLNG市場

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JOGMECが、急速に変化する欧米のLNG市場について、レポートしています。


・LNG需要に関して、北米と欧州は好対照である。欧州は北海ガスの生産減退でLNG輸入が急増中、米国は一転して輸入どころかLNGによるガス輸出が現実的なものになっている。

カタール等中東からのLNGはアジアだけでなく、欧州や米国にも大容量で輸出され始めた。

・低コストガスが増えた米国でガス価格は低迷するが、欧州とアジア圏では現在高値で推移。そのため少量であるが米国からのLNG輸出(再輸出)が増えている。

・許認可取得も順調であり、米国メキシコ湾からのLNG輸出(国産ガス)が一段と現実味を帯びている。

上の最初のグラフは、英国のLNG輸入量と相手国の推移です。

北海油田(ガス田)の急速な減退によって、英国は、海外からのLNGの調達を増やしています。
特に、中東のカタールからの輸入が大半を占めており、カタール産LNGは、フランスやイタリアなどの他の欧州諸国にも大量に輸出されるようになってきました。

Gulf Timesによると、2010年のカタールのLNG輸出先は、これまで、首位を続けていた日本に代わって、英国がトップに立ったということです。