JOGMEC シェール革命が引き起こす外交、エネルギー改革

JOGMECが、シェールガスの増産がもたらす、国際関係の変化について、レポートしています。


 日本は交渉力強化と調達コスト引き下げが急務
天然ガス生産国の思惑
 石油メジャーの動向、戦略
サウジアラビアの石油輸出量が減少
 米国の脱中東政策が及ぼす懸念
 日本が求められるガス調達戦略、石油・石炭とのリバランス

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このレポートは、エネルギーを巡る国際関係の変化について、実体的な分析がされており、一読の価値があります。

特に、以下は、重要なポイントだと思います。

・英国の王立国際問題研究所(RIIA)は、「2038年にはサウジアラビアは石油輸入国になる」と言及。

・Jadwa Investmentは、早ければ2014年に、サウジアラビア財政赤字国になると予測。

・米国の中東産原油依存度が低下した結果、太平洋は米国が、インド洋は中国がシーレーンを守る、という新たな国際秩序の構築に向かう可能性は小さくない。

・D.ヤーギン氏は、「米国はLNGをある程度は輸出するだろうが、LNGの大輸出国になる可能性は低い」と述べている。