カナダでも高まるシェールガス開発の気運

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上の地図は、北米(カナダ・米国)において、シェールガスの開発が可能な地域を表しており、こげ茶色の地域がシェールガス盆です。

カナダでは、西部のブリティシュコロンビア州、アルバータサスカチュワン州、東部のケベック州などで、シェールガス開発の可能性があると言われています。

JOGMECによると、「カナダ全体のシェールガスの原始埋蔵量は1,000Tcf程度といわれ、回収率20%を想定すると、今後の開発状況次第とはいえ、推定される可採埋蔵量は、カナダの在来型ガスの究極ポテンシャルの1/3、ないし、現在残存する在来型ガスの2/3に相当する膨大なものが期待される。」とのことです。

実際に、カナダでもシェールガス開発の気運が高まってきました。


・カナダにおけるシェールガス開発が天然ガスの需給に与える影響は不透明だが、既に数社が調査に乗り出しています。

・カナダの在来型天然ガスは、減退しており、2030年には、ネットで天然ガスの輸入国に転落すると見られていました。

・カナダ西海岸のキティマット港では、LNGの輸入設備の建設を計画していましたが、シェールガスの開発によって、逆に輸出基地として整備することにしました。

・ただし、シェールガスの掘削技術は新しく、在来型と異なるので、多くの会社は様子見をしている段階です。

・短期的には、米国内のシェールガス開発でカナダから米国への天然ガスの輸出が、減少傾向にあります。