2010/1 米・新築住宅販売 年率 30.9万戸

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米国の重要な経済指標である新築住宅販売戸数が発表されました。

2010年1月の米国の新築住宅販売は、前月比11.2%減の年率30.9万戸と、3ヶ月連続の減少となりました。
1月米新築住宅販売は過去最低

新築住宅在庫は、0.4%増の23.4万戸となりました。1月の販売ペースでは9.1カ月分に相当し、前月の8.0ヶ月から拡大しました。

上のグラフは、米国の新築住宅に関する以下の推移です。
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数

拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、2,3,4番目のグラフをクリックしてください。
New Home Sales fall to Record Low in January

新築住宅販売は三ヶ月連続で減少し、2009年1月の底を割れてしまいました。
3月末で終了する住宅税控除やMBS買い取りなどの政策効果が、既に失われていると考えられます。 

在庫や供給月数は、かなり低下しているので、今後、さらに、大きく新築住宅販売が減少する可能性は少ないですが、依然、大量の中古住宅の影の在庫も存在しており、価格低下圧力があるために、今後も、新築住宅販売は底這いか、だらだらと下げて行く状態が続くと予想されます。

米国の景気の先行指標である新築住宅販売の低迷は、今後の米国の成長率が、かなり低いものであることを意味しています。
景気が二番底に陥る可能性は低いですが、米国の成長率については、ネガティブに見ておいた方が良いと思います。