米商務省が発表した2010年5月の米国の新築住宅販売は、前月比32.7%減の年率30.0万戸となりました。
1963年の統計開始以来の最低水準となり、減少率としても過去最大を記録しました。
前月比での減少は、3ヶ月ぶりです。
1963年の統計開始以来の最低水準となり、減少率としても過去最大を記録しました。
前月比での減少は、3ヶ月ぶりです。
新築住宅在庫は、前月比0.5%減の21.3万戸となりました。5月の販売ペースでは8.5カ月分に相当します。
上のグラフは、米国の新築住宅に関する以下の推移です。
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数
・販売戸数
・供給月数(=在庫戸数÷販売戸数)
・在庫戸数
5月の新築住宅の販売減は、住宅購入者向け税控除措置の期限切れによるもので、3月・4月よりも現在の米国の経済実態に近い数字です。
新築住宅の在庫は減少しているものの、依然として、中古住宅の大量在庫が存在しているために、新築住宅の販売を押し下げています。
また、販売の減少によって、新築住宅の供給月数(8.5ヶ月)が、過去の平均(6ヶ月)を大きく上回っており、今後、住宅価格が下落する可能性が高くなってきました。
新築住宅販売の不振は、個人消費の減少、雇用の悪化を通じて、経済成長率を引き下げる要因になります。