カタール 天然ガスのバリューチェーンの完成を目指す

JOGMECが、天然ガスの産出から販売までのバリューチェーンの完成を目指しているカタールについてレポートしています。


1.メガトレインの建設
 カタールは、現在、LNG大型液化プラント(メガトレイン)6基の建設を進めています。
 全てのメガトレインが完成すると、年間7700万トンのLNGを生産する体制が整います。
 2009年以降、全世界のLNG輸出の30%近くを、カタールが占めることになります。

2.LNG船の建造
 現在、Q-flex(21万立方メートル級)とQ-Max(26万立方メートル級)のLNG船の建造を進めています。

3.LNG受け入れ基地の確保
 消費国にLNG受け入れ基地の確保を進めています。
 South Hook(英国) 780万トン
 Adriatic(イタリア) 640万トン
 Golden Pass(米国) 780万トン
 Zeebrugge(ベルギー) 680万トン

メガトレインからは、石油メジャーのLNG受け入れ基地への出荷も予定されています。

世界各地にマーケットを確保して、上流から下流までのバリューチェーンを確保したカタールは、他国に比べて優位性を確保すると考えられます。