三菱重工 稲わらなどから国産バイオ燃料を低コストで製造できる技術を確立

イメージ 1

三菱重工が、稲や麦の藁から自動車燃料のバイオエタノールを精製する技術を確立しました。


三菱重工兵庫県白鶴酒造、関西化学機械製作と共同研究を行い、2009年から実証実験を行ってきた。

・製造工程では、三菱重工が前処理・糖化工程を、白鶴酒造が発酵工程を、関西化学機械製作が蒸留精製工程をそれぞれ担当した。

・前処理・糖化工程では、原料を連続して処理できる水熱処理装置を用いた。熱水と酵素のみでエタノールの原料となる糖を従来法に比べ効率よく生成が可能。

・発酵工程では、実用酵母から選抜した酵母や遺伝子組み換え技術を用いない方法で育種した酵母を用いて、稲わら・麦わら由来の糖からエタノールに転換する技術を確立した。

・実証結果をもとに、兵庫県内に実用機規模のエタノールプラントを設置した場合の試算を実施。原料の収集・運搬からエタノールの製造までに亘るすべてのランニングコストについて、目標とされていた1リットル=90円未満を達成できる見通しを得た。

・二見工場の施設では稲わら1キロから約0・2リットルのエタノール精製を可能だった。

◆◆◆

ランニングコスト、歩留まりともに、良い数値が出ていると思います。
エタノールの燃費は、ガソリンの8割程度と言われるので、ガソリン換算では、リッター100円となり、実用化まであと一歩という段階まで、来ているようです。