シェールガスの期待高まる中国

JOGMECが、積極的にシェールガスの開発に取り込む中国について、レポートしています。


・中国は都市化と経済発展で天然ガス輸入が増加しており、政府は2020年以降シェールガスが本格開発し、輸入を抑制することを期待している模様。

・米エネルギー省は中国の技術的回収可能なシェールガス資源量を世界最大の1,275Tcf(中国の現在の消費量の400年超)と高く評価。

・中国の最有望地域は四川。同国最大の事業者PetroChinaが評価を進めている。北米シェール事業に先行的に進出したCNOOCは国内では出遅れ。

・現在活動中の外資はShell1社。外資は入札参加やオペレーターとしての参加は不可だが中国企業との交渉により、探鉱・開発事業への参加が可能。

・パイプライン整備、第三者アクセス、インフラ・ロジスティクス、ガス統制価格、政府・利害関係者間の調整、奨励策策定などのリスク要因が考えられる。

・リスク要因はあるものに政府・企業ともに開発に前向きで、一部地域で懸念される環境への影響はほとんど問題視されていない。 遅くとも2020年までには商業開発が進展すると思われる。

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中国の場合、米国やフランスのように環境問題でシェールガス開発にブレーキがかかる可能性は低いと思われます。