S&P社が発表した米国の2011年3月の住宅価格指数(ケースシラー指数、20都市圏)は、季節調整後で前月比0.2%減となりました。季節調整前でも、0.8%減となりました。
季節調整済みの対前年比では、3.6%減となっています。
上の最初のグラフは、1987年からのケースシラー指数(季節調整後)の推移です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。
青い線が、10都市の指数で、赤い線が、20都市の指数です。
グラフを見ると、米国の住宅価格が2003年から2004年の水準まで落ちてきたことが分かります。
さらに、物価上昇分を調整した住宅価格を調べると、住宅バブルの始まる前の1999年から2000年の水準まで住宅価格が落ちてきており、さらに、大きく価格が下落する可能性は低いように思えます。
上の二番目のグラフは、ケースシラー指数(季節調整後)の対前年比の推移です。
依然として、中古住宅の在庫が大量に存在することから、前年比で5%から10%程度の下落は可能性があると思います。