低コストで水草からバイオエタノールを製造する技術 実用化にめど

京都新聞から、東近江市の金属加工会社が、酵素や大規模装置を使わずに従来の6分の1の費用で植物からエタノールを抽出する方法を発明したというニュースです。


・金属加工に使う潤滑液を製造、販売している「スリー・イー」が、2007年12月から研究していた。

・雑草や水草からバイオエタノールを精製する際、これまで大規模高圧装置か高価な酵素を用いて茎や葉に含まれるセルロースを糖化させる必要があった。このため費用面が実用化の課題だった。

・同社は、糖化させる前に行う酸処理の前工程で、アルカリ処理を施すことで酵素を使わずセルロースを糖化できることを発見した。

・さらにダイコンの搾り汁を使い糖化を活発化させる方法も開発し、全体量のうち水草は3~4%、雑草は7%程度のエタノールを作れるようになった。

・同社によると従来は植物の葉や茎からバイオエタノール1リットルを精製する際には300~400円かかったが、1リットル50円程度になるという。

◆◆◆

確かに、酵素を使わず糖化を行う事ができれば、コストを削減し、処理時間も短くすることが出来ると思います。

先日、三菱重工が発表した稲藁からバイオエタノールを製造する技術では、ランニングコストが1リットル90円だったので、今回の1リットル50円という数値は、それを大きく上回ります。

今後も、注目して見て行きたいと思います。