新日鉄エンジニアリング 生ゴミや木材を原料とするバイオエタノールプラントを開発

新日鉄エンジニアリングが、生ゴミや木材からバイオエタノールを製造するプラントの開発・販売を本格化しています。

1.生ゴミからバイオエタノールを製造するプラントの販売

同社が実施した実験では1日に10トンの生ゴミから500リットルのエタノールを精製することに成功しました。
また同時に、生ゴミ中の動物油・植物油から重油に相当する回収油700Kgも製造可能とのことです。

このプラントは、自治体向けで、バイオエタノールの製造・販売による利益追求よりも、生ゴミのリサイクルならびに焼却処理で発生するCO2の削減が主な目的のようです。


2.木材からバイオエタノールを製造するプラントの開発

新日鉄エンジニアリング王子製紙は木材からバイオエタノールを精製するプラントを共同開発します。2011年度にも広島県内に試作用のプラントを建設して実証を進め、14年度の商品化を目指すとのことです。(日経新聞より引用)

プラントの商品化時点でのエタノールの製造コストは、リッター当たり40円と、トウモロコシやサトウキビを原料とするエタノールと、同じ水準であるので、商業的な利益を追求できる可能性があります。

ただし、木材を原料とする場合、原料の安定的な確保と輸送コストの問題が有る為、販売先は、製紙や木材加工など特定の業界に限られると思います。