上の二番目のグラフは、米国の過去の景気後退で、雇用者数が減少を始めた月を起点にして、何ヶ月目に何%の雇用が失われているかを表したグラフです。
今回の景気後退では、雇用者数の減少開始から、2011年3月時点で、39ヶ月目に入っており、約5.3%の雇用が失われています。
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今回の雇用統計では、先月に続いて、労働力率が低下しない中で、失業率が下がった点が評価されます。
しかし、長期失業者数、経済的理由によるパートタイム労働者数が増加したのは、良くない兆候です。
また、平均週間労働時間が微減となり、時給単価も変化が無かったのは、あまり、評価できませんでした。
全体的には、雇用に関して、良い方向に向けての小さな改善が続いていることを感じさせるレポートでした。