2011/3 米・雇用統計 失業率 8.8% ↓ 雇用者数 21.6万人増 ↑

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労働省が発表した2011年3月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が21.6万人の増加、失業率は前月から0.1%低下して、8.8%となりました。
非農業部門の雇用者数の増加は6ヶ月連続です。


上の最初のグラフは、1960年からの失業率(赤線)、就業者比率(黒線)、労働力率(青線)の推移です。
3月は、前月から労働力率が変らないままに、失業率が低下しています。

拡大図は、以下のリンクを開いて、最初のグラフをクリックしてください。
March Employment Report: 216,000 Jobs, 8.8% Unemployment Rate

上の二番目のグラフは、米国の過去の景気後退で、雇用者数が減少を始めた月を起点にして、何ヶ月目に何%の雇用が失われているかを表したグラフです。

今回の景気後退では、雇用者数の減少開始から、2011年3月時点で、39ヶ月目に入っており、約5.3%の雇用が失われています。

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今回の雇用統計では、先月に続いて、労働力率が低下しない中で、失業率が下がった点が評価されます。

しかし、長期失業者数、経済的理由によるパートタイム労働者数が増加したのは、良くない兆候です。

また、平均週間労働時間が微減となり、時給単価も変化が無かったのは、あまり、評価できませんでした。

全体的には、雇用に関して、良い方向に向けての小さな改善が続いていることを感じさせるレポートでした。