2011/4 米・雇用統計 失業率 9.0% ↑ 雇用者数 22.4万人増 ↑

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労働省が発表した2011年4月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が24.4万人の増加、失業率は前月から0.2%上昇して、9.0%となりました。
非農業部門の雇用者数の増加は7ヶ月連続です。


上の最初のグラフは、1960年からの失業率(赤線)、就業者比率(黒線)、労働力率(青線)の推移です。
4月は、労働力率が変らないままに、失業率が上昇しています。

拡大図は、以下のリンクを開いて、最初のグラフをクリックしてください。
April Employment Report: 244,000 Jobs, 9.0% Unemployment Rate

上の二番目のグラフは、米国の過去の景気後退で、雇用者数が減少を始めた月を起点にして、何ヶ月目に何%の雇用が失われているかを表したグラフです。

今回の景気後退では、雇用者数の減少開始から、2011年4月時点で、40ヶ月目に入っており、約5%の雇用が失われています。

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今回の雇用統計は、良い点と悪い点の両方が見られます。

【悪い点】
1.労働力率が低下しない中で、失業率が上がった点。
2.経済的理由によるパートタイム労働者数が増加した点。

【良い点】
1.非農業部門の雇用者数が24.4万人の増加。
2.民間部門の雇用者が増加し、業種もサービス業、建設業、製造業など多岐に渡っている。

今後の持続可能な雇用の伸びが確認できる段階に、一歩近づいたと言えます。