2013/3 米・雇用統計 失業率 7.6% ▼ 雇用者数 +8.8万人 ▼

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米・労働省が2013年3月の雇用統計を発表しました。非農業部門の雇用者数は、前月比8.8万人増、失業率は前月から0.1%低下して、7.6%となりました。


上の最初のグラフは、1960年からの失業率の推移です。

拡大図は、以下のリンクを開いて、各グラフをクリックしてください。
March Employment Report: 88,000 Jobs, 7.6% Unemployment Rate

上の二番目のグラフは、米国の過去の景気後退で、雇用者数が減少を始めた月を起点にして、何ヶ月目に何%の雇用が失われているかを表したグラフです。

今回の景気後退では、雇用者数の減少開始から、2013年3月時点で、63ヶ月目に入っており、約2.1%の雇用が失われたままになっています。

注)米国は人口が増えているので、もし、景気後退前の水準に雇用者数が回復したとしても、その時点では、失業率は、悪化していることになります。

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今回の雇用統計では、弱気の内容でしたが、個別には改善点も多くありました。

個別の項目を見ると、以下のとおりです。

1.労働力率が低下している中で、失業率が低下した。(中立)
2.雇用者数の増加数が前月よりも縮小した。(悪い点)
3.2013年1月と2月の非農業部門雇用者増加分が上方修正された。(良い点)
4.平均週間就業時間は、前月から増加。(良い点)
5.平均時給も、前月より増加。(良い点)
6.経済的理由によるパートタイム雇用者数は、減少。(良い点)
7.求職期間が27週以上の失業者数も、減少。(良い点)
8.州・地方政府の雇用者数は増加。(良い点)