マイケル・バリー氏 農地への投資を選好

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投資家のマイケル・バリー氏が、農地への投資を選好していることを明らかにしています。
彼は、現在、ファンドから離れて、自由な立場で仕事をしているので、発言の信頼性は高いと思います。


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9月7日(ブルームバーグ):米住宅市場の危機を予想したことで知られる元ヘッジファンド運用担当者、マイケル・バーリー氏は、農地や小さなテクノロジー企業、金に投資している。独自の投資先を探し、ドルの一段安に備えている。

39歳の同氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「農業用水が近くにある生産性の高い農地が将来、非常に貴重になると考えている。相当額の資金をこれにつぎ込んでいる」と話す。インタビューはニューヨーク時間7日午前に放映される。

サイオン・キャピタルを率いていたバーリー氏は2005年初め、ウォール街の金融機関に対しリスク高い住宅ローンを裏付けとする証券の相場下落を見越したクレジット・デフォルト・スワップCDS)を組成するよう促した。

マイケル・ルイス氏の著書「世紀の空売り」(原題:ザ・ビッグ・ショート)によれば、借り手のデフォルト(債務不履行)に伴い、この戦略は的中し、同氏の顧客だった投資家は2000-08年に資金を5倍以上に増やしたという。

バーリー氏は08年にファンドを閉鎖。今は自己資金を運用しているが、多くの取引や資産クラスが絡み合い、独自の投資対象を見つけるのは難しいと語る。「市場と共に単純に上がったり下がったりするだけでない投資対象を見つけることに興味がある」と言う。

同氏によれば、大口投資家や政府当局者は大手企業を重視しており、中小企業に投資の好機を見いだすことは可能だ。特に小規模なテクノロジー企業に興味があるとし、「アジアの小さな企業が無視されている。幾つかの非常に割安な企業がある」と話す。

金投資

バーリー氏は、世界各国・地域の中央銀行が債務を増やし、自国通貨の価値を低下させている中で、金は好ましい投資先だとも説明。各国政府は金融危機の原因に適切に対処しておらず、借金をすることで将来の問題の種をまいている恐れがあると指摘する。

同氏はまた、米議会が連邦準備制度バーナンキ連邦準備制度理事会FRB)議長の権限拡大が認めたことで、議員らが危機再来を阻止する方法を理解していないことが露呈したと指摘。「バーナンキ議長は今や史上最も強力なFRB議長となった。それが適切な対応かどうかは分からないが、議員らが正しく理解していないことを告げているように思える」と語った。

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確かに、農地への投資は、もし、アクセス可能であれば、他市場の影響を受ける農産物よりも安定していると思います。
自分で、アジアの小規模なテクノロジー企業を探してみるのも、興味深そうです。