世界の長期的な食糧需給に関して、需要に関しては詳細の分析が行われていますが、供給に関しては、予測が難しい点が多く、様々な意見が出ています。
・ウィルソン氏の計算によると、各作物の生産性の伸びは、小麦が0.8%、トウモロコシが1.4%、大豆は1%となっている。
・一方でバイオ企業の見積もりでは、2030年までの全体の生産性の伸びは、3.0%から3.2%に達しており、この水準では需要の伸びを賄うことが可能だ。
・しかし、この楽観的な見積もりは、農地が飛躍的に増えることが前提となっている。
・USDAリサーチサービスのロナルド・トロストル氏は、もっと穏やかな生産性の伸びを予測しています。
・トロストル氏によると、これらの地域の生産量が、将来の世界の供給量を決定付けるが、未確定要素が非常に大きいということです。
・気候変動や土壌浸食で収量が低下することも考えられます。
・食糧価格が高くなれば、充分な投資が行われますが、それが持続可能かどうかは分かりません。