世界の地域別食糧需給の推移

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Economist誌が、世界の地域別食糧需給の推移を分析していました。


上のチャートは、カーギル社の発表したデータに基づいて、1965年から5年毎の世界の地域別食糧需給の推移を表したものです。

供給側の大きな変化は、南アメリカと東ヨーロッパの食糧の増産です。

これは、ブラジルに残されていた農地の開発と東欧の共産主義の崩壊による農業生産の回復という二つの要因によるものです。

しかし、これは、一回限りの増産要因と言えます。

一方で、アジアと中東、アフリカの食糧需要の安定的な拡大は、これらの地域の経済成長と人口増加によるもので、今後も継続していくものです。

アジアと中東の農地拡大の余地が限られていることから、今後、世界の食糧危機を回避するためには、アフリカの農業革命の実現が不可欠と言えます。