ファンドマネージャーから農家へ転進のバーチ氏 欧州の乾燥天候が気掛かり

ブルームバーグから、元ファンドマネージャーで、現在、英国で農家を営んでいるグラハム・バーチ氏が、欧州を襲っている乾燥天候の影響を懸念しているというニュースです。


・バーチ氏は、英南西部のドーセット州にある広さ約931ヘクタールの農場のトウモロコシや牧草が既に高温と水不足の影響を受けていると述べました。

・欧州の農地は過去30年以上で最も乾燥した天候に見舞われています。

欧州連合(EU)は今週、少なくとも6カ国で土壌水分が「危機的な状況」にあるとの見方を示しました。

・バーチ氏は「一部では干ばつが深刻な状況になっているため春作が心配だ。向こう数週間に雨が降ればいいのだが」と話しました。

・バーチ氏はそれでも、運用者時代より今の心配事の方がましだと言いました。「ファンドマネジャーとしてのストレスは過酷だった。来る日も来る日も株式投資で利益を挙げなければならない。農業は体を使い経験が物を言う挑戦だ」と述べました。

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グラハム・バーチ氏は、ブラックロックで、天然資源チームの責任者を11年間にわたって務め、360億ドル(約3兆2000億円)相当の運用を統括していました。
2009年に長期休暇を取得し10年に正式に退社し、現在は、主に農業に従事しています。