穀物価格の急騰 オバマ政権の輸出倍増計画を後押し

達成が危ぶまれていたオバマ政権の輸出倍増計画が、穀物価格の急騰によって、実現性を帯びてきました。


・記録的な穀物の輸出によって、オバマ政権が2015年までに輸出を二倍するという計画が軌道に乗ると伴に、関連業界の利益も急増しています。

・トウモロコシ価格は6月の安値から66%上昇し、小麦価格はほぼ二倍になっており、これが、農家の収入を急増させています。

・さらに、トラクターのディアー社や肥料のモザイク社の需要も伸びています。

・2011年の穀物の輸出額は、2008年の記録を破るだろうと予測されています。

・農業自体の経済規模は、米国のGDPの1%程度ですが、農業機械、種子、穀物商社、食品加工などの関連業界への影響はその10倍に達すると考えられています。

・米国の農家にとって、今年は、過去25年間で最良の年だったと言えます。

・トラクターのディアー社や穀物商社のカーギル社の決算も好調です。

・ただし、農業の好調さは、アメリカの地方経済に波及していません。

・農家の数の減少が続き、強い需要は国内では無く、海外に存在するからです。

・「今年のクリスマスには、相当数のキャディラックが中西部で売れるだろう。」とACT Currency Partner AGのトレーダーのビル・アダムス氏が述べました。