2010/7 米・設備稼働率 74.8%

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FRBが発表した米国の2010年7月の米鉱工業生産指数は、前月比1.0%上昇し、鉱工業設備稼働率は、前月比0.7%上昇し、74.8%になりました。
設備稼働率は、2008年9月以来の高水準となりました。


上の図は、1967年からの米国の設備稼働率の推移です。
拡大図は、以下のリンクを開いて、グラフをクリックしてください。
Industrial Production, Capacity Utilization increase in July

他の経済指標が悪化する中で、米国の製造業の生産量は堅調に推移しています。
とりわけ自動車関連が好調で、更新時期を過ぎたユーザーの潜在需要が、徐々に顕在化しているものと思われます。

ただし、設備稼働率の水準としては、長期平均(80%超)から、5%以上低い水準にあり、インフレ圧力としては弱いことを示しています。

通例では、FRBは、設備稼働率が78%~80%に達すると、インフレ警戒を強めて、政策金利の引き上げに動きますが、その段階はかなり先になると言えます。