2012/6/15 の米国債イールドカーブ 1.50 ↓

【イールドカーブの形状】
上のチャートは、米国債のイールドカーブで、赤線が直近（２０１２年６月１５日）、黒線が、一ヶ月前（２０１２年５月１５日）のイールドカーブです。

この一ヶ月間において、スペインの銀行の不良債権の増加による金融危機の懸念が広がり、安全資産の米国債が買われた結果、中長期の金利がさらに低下しました。
短期の金利は、既に限度まで低下している為、イールドカーブは、フラット化しています。

全体的な順イールドの形状に関しては、変化が見られません。

【イールドスプレッド】
３Ｍ：０．０７％
１０Ｙ：１．５７％
Ｓｐｒｅａｄ：１．５０（前月比：－０．１７）
３ヶ月連続のイールドスプレッドの縮小です。

【現状分析】
現在のイールドカーブ形状（順イールド）は、金融市場の安定化を示しており、この形状が続く限り、一時的に、株価が下げても大きく崩れる可能性は少ないと思います。

【景気について】
イールドスプレッドが１％台半ばを付けていることから、景気回復の速度が減速していると考えられます。
今後、１年以内に米国が景気後退に陥る可能性は有りませんが、弱々しい低成長が暫く続くと考えられます。