国連機関 世界的な気候変動の激化と農業生産への打撃に警鐘

ブルームバーグから、国連機関の専門家が、世界的な気候変動の激化と、それによる、食糧生産への悪影響に警鐘を鳴らしているというニュースです。


・世界気象機関の Omar Baddour 氏は、「今後、10年間に、起こりうる激しい気候現象は、熱波と豪雨である。」と述べました。

・地中海地域や中国において、干ばつと、それに伴う、農産物への被害が予想されます。

・世界最大の穀物輸出国である米国においては、豪雨が農業生産に影響を与えると予想されます。

Omar Baddour 氏は、「我々は、地球上のある地域における豪雨と、別の地域における干ばつが、今後、一層、厳しくなる事と、頻度が多くなるということに、確信を持っている。」と述べました。

・現在の中国の干ばつは、650万ヘクタールの農地に影響を及ぼしています。

・もし、今後、二週間以内に降雨が無い場合、中国の早場米の生産に影響が出ます。

・一方、米国では、ミシシッピー川の氾濫で、360万エーカーの耕作地に影響が出ています。

・さらに、カナダのフレンチマン川の盆地における洪水が、1952年以来の規模に拡大しています。