2010/11 世界の小麦需給(USDA報告) 期末在庫率 25.9%


供給量:642.89(-5.8%)
消費量:665.79(+2.0%)
期末在庫量:172.51(-11.7%)
期末在庫率:25.9%(-4.0ポイント)

単位:百万トン
出典:米国農務省
括弧内は対前年比

【前月からの主な変更点】
中国で飼料用需要の増加から消費量を上方修正。

【需給】
ロシアを初めとする旧ソ連諸国の干ばつやEU東部の豪雨等から世界の生産量は減少し、消費量を下回る。ロシアは2011年6月末まで穀物輸出禁止を延長。ウクライナ穀物の輸出割当を今年末まで実施。アルゼンチンで降雨に恵まれ増産見込み。

【価格】
6月以降、カナダの天候不順、黒海沿岸諸国の干ばつ、ロシアの穀物輸出禁止に向けた動き、米国への輸出需要の集中等を反映し値を上げた。9月下旬には高値警戒感や豪州東部の豊作見込みから一旦値を下げたが、米国での乾燥天候等による冬小麦の生育への影響懸念から、現在は7ドル/bu前半で推移。

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前月よりも期末在庫率が低下しており、価格の上昇をファンダメンタルズ面から裏付けています。