2025年における発電コスト比較・・・石炭、天然ガス、原子力、風力

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上のグラフは、米国のエクソン・モービル社が2010年に公表した、「エネルギー見通し」で、2025年における発電コストを比較したものです。


左から、Coal(石炭)、Gas(天然ガス)、Nuclear(原子力)、Wind(風力)、Coal/CCS(二酸化炭素固定型の石炭)、Gas/CCS(二酸化炭素固定型の天然ガス)、Solar(太陽光)の順です。

各々の発電方法において、左側の色の濃い方が炭素税を課さない場合で、右側の色の淡い方が1トン当たり60ドルの炭素税を課した場合のコストです。

単位は、セント/1キロワット時です。

このように、エクソン・モービル社の試算では、2025年において、炭素税を課さない場合は、石炭火力が最もコストが安く、炭素税を課した場合は、風力が最もコストが安い発電方法になると言えます。

興味深いのは、いずれの場合でも、原子力は風力よりもコスト高になるという点です。
おそらく、原子力発電の放射性廃棄物の処理コストを高く見積もっているのだと思います。