逆風にさらされる米国の原子力発電

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Market Place から、天然ガス価格の下落が、米国の原子力発電の推進を妨げているというニュースです。


・3年前の2007年には、原子力発電の力強い復活が確実視されていました。

・NRG Energy社は、30年間で初の原発の新設申請を行いました。

・しかし、現在に至っても、資金調達さえ出来ていません。

・これは、NRG Energy社だけに限った事ではありません。

原発が有利になるはずだった温室効果ガスの排出量規制法案を、議会が可決する可能性が無くなりました。

・それ以上に深刻なのは、天然ガス価格の下落です。

天然ガスは、化石燃料ですが、燃焼時の二酸化炭素の排出量は石炭の半分です。

シェールガスの埋蔵量が拡大して、天然ガスの価格が下落すると、原発は相対的に高くつきます。

・これまでも、原発は度重なるコスト超過が発生した為、ウォール街は敬遠してきました。

連邦政府補助金を出そうとしません。

・Constellation Energy社は、昨秋、約束していたメリーランド州原発建設計画をキャンセルしました。

・現在、建設中のいくつかの原発が完成する時にどのような状況になっているか、どれにも分かりません。