黄河流域の土壌浸食

エクールから、中国政府が黄河流域の62%が深刻な土壌浸食を受けているとの報告を発表したというニュースです。


●引用開始

中国黄河水利委員会(Yellow River Conservancy Commission)が最新の報告書で、中国第2の長さを誇る黄河(Yellow River)流域の62%にあたる46万5000平方キロメートルが水流による土壌侵食の影響を受けていると発表した。中国は数十年間水流による土壌侵食問題を抱え続けており、その90%近くが黄河流域で発生している。報告書でも、世界で最も深刻な侵食の例とされた。

報告書によると、第11次5カ年計画の期間中(2006-2010年)、管理によって黄河に流れることを防いだ土砂が毎年3億5000 万~4億5000万トン、計20億トン以上あり、生活条件改善に役立っている。しかし一方で、22万6000平方キロ近くの地域が侵食され減少中。

毎年黄河へ流れる土砂の20%以上が、黄河流域全体のわずか2.5%の面積を占める中流域からのもので、中流域をいかに管理するかが今後の鍵となっている。[今井奈央](エクール)

●引用終了

◆◆◆

土壌浸食によって、砂漠化が進むことにより、中国の農業生産量が減る可能性があります。
もし、中国が食糧の輸入依存度を急速に高めると、穀物などの国際価格の上昇を招く恐れがあります。