米商務省が発表した2010年7月の米国の住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で前月比1.7%増の54.6万戸となりました。
3ヶ月ぶりの増加です。
3ヶ月ぶりの増加です。
全体の8割を占める一戸建て住宅は、前月比4.2%減の年率換算43.2万戸で、振れの大きい集合住宅は前月比32.6%増の同11.4万戸となりました。
上のグラフは、1968年からの住宅着工件数の推移で、赤い線が一戸建ての件数、青い線が全体の件数です。
グラフを見て分かるように、住宅着工件数は、底這いの状態が続いています。
政府の支援策の終了と、住宅バブルで建設された大量の中古住宅在庫が、依然として市場に存在するために、新しい住宅の建設が進まず、米国の経済成長の重石になっています。
米国では人口の増加によって、年間約150万件の新規住宅需要があるため、過剰な中古住宅在庫を吸収するためには、あと、一年程度要すると考えられます。