米商務省が発表した2010年6月の米国の住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で前月比5%減の54.9万戸となりました。
2ヶ月連続の減少です。
2ヶ月連続の減少です。
全体の8割を占める一戸建て住宅は、前月比0.7%減の年率換算45.4万戸で、振れの大きい集合住宅は前月比21.5%減の同9.5万戸となりました。
振れの大きい集合住宅が大きく落ち込み全体の数字を押し下げた形です。
上のグラフは、1968年からの住宅着工件数の推移で、赤い線が一戸建ての件数、青い線が全体の件数です。
グラフを見て分かるように、住宅着工件数は、底這いの状態が続いています。
住宅バブルで建設された大量の中古住宅在庫が、依然として市場に存在するために、新しい住宅の建設が進まず、米国の経済成長の重石になっています。
米国では人口の増加によって、年間約150万件の新規住宅需要があるため、過剰な中古住宅在庫を吸収するためには、あと、一年程度要すると考えられます。