米商務省が発表した２０１１年４月の米国の住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で前月比１０．６％減の５２．３万戸となりました。
また、今後の住宅建設動向の先行指標となる住宅着工許可件数は、前月比４％減の年率５５．１万戸となりました。
上のグラフは、１９６８年からの住宅着工件数の推移で、赤い線が一戸建ての件数、青い線が全体の件数です。
グラフのように、住宅着工件数は、趨勢的には、歴史的な低水準での、底這いの状態が続いています。
住宅着工件数の低迷は、短期的には、住宅投資の経済成長への寄与率が低下するという悪い面がありますが、長期的には、市場に存在している大量の中古住宅在庫を減らすための良い兆候であると言えます。
