中国のトウモロコシの輸入量 2015年には、1500万トンに

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上のグラフは、1980年からの中国のトウモロコシの需給と期末在庫の推移です。
青線が供給量、赤線が需要量、緑の線が期末在庫です。
2005年頃から在庫が低迷しています。

以下は、今後、中国が、トウモロコシの輸入量を急拡大するという見方です。


米国穀物協会によると、2015年には、中国のトウモロコシの輸入量は、1500万トンに達する可能性があるとのことです。

・これまで、中国は、トウモロコシを自給して来ましたが、たんぱく質の摂取量の増加に伴う需要が供給量を上回って伸びています。

・上海JCの Hanver Li 氏は、米国穀物協会の講演で、2010年の輸入量は、170万トンであるが、2011年には、580万トンに急増し、2014年から2015年にかけては、1500万トンに達すると述べました。

・これは、6億ブッシェルに相当します。

・同氏は、中国の一人当たりの食肉摂取量は、2015年までに6.9%増加し、牛乳の消費は同じ期間に50%以上伸びると見ています。

・主に地方が食肉需要を担い、都市部が牛乳需要を加速させます。

・中国政府は国内価格を抑えるために、在庫を放出しています。

・2009年は960万トンの在庫を放出し、2010年はこれまでのところ、570万トンを放出しました。

・一時的には、これらの対策で価格を抑えられますが、最終的には、輸入に頼らざるを得なくなります。