2010/1 米・住宅着工件数 59.1万戸

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米国経済の重要な先行指標である米国の住宅着工件数が発表されました。

2010年1月の米国の住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で前月比2.8%増の59.1万戸となりました。
全体の8割を占める一戸建て住宅は、前月比1.5%増の48.4万戸で、振れの大きい集合住宅は前月比9.2%増の同10.7万戸となりました。


上のグラフは、住宅着工件数の推移で、赤い線が一戸建ての件数、青い線が全体の件数です。

拡大図は、以下のリンク(CR氏のブログ)を開いて、グラフをクリックしてください。
Housing Starts increase Slightly in January

グラフを見て分かるように、一戸建て住宅の着工件数は2009年初めに底を打っていますが、回復力は弱く、その後、底這い状態が一年近く続いています。

これは、差し押さえの増加等によって住宅在庫が積み上がっているために、新築住宅に対する需要が少なくなっているからです。

住宅着工件数の低迷は、過剰な住宅在庫を減らして、住宅市場を正常化させるという点では、重要なステップです。

しかし、一方で、住宅投資という米国の重要な成長エンジンが停止していることで、当面の間、低成長が続く事を意味します。